プロフィール
個人名:川谷絵音
所属バンド:
- indigo la End
- ゲスの極み乙女。
- ジェニーハイ
- ichikoro
ソロプロジェクト:
- 独特な人
- 美的計画
LINE×川谷絵音
こういう感じ。https://t.co/A3EvDXNlQs pic.twitter.com/50loilSZMf
— enon kawatani (@indigolaEnd) March 31, 2020
どうやらLINEと川谷絵音がコラボして「LINE MUSIC」内でBGMを作成していた、らしい。
「凄いコラボだ!!」と喜んでいたが、調べたらめちゃくちゃ前に公開していた。(2019年11月公開)
今回ツイートしたのは、川谷絵音はYouTubeにてレコーディングの様子が公開されたタイミングだったため。
自分のあまりの情報弱者ぶりに一人で赤面してしまった。
とはいえ、せっかく天才・川谷絵音が作ったBGMなので聴くしかない。
そう思い「LINE MUSIC」で聴くことにした。
(「LINE MUSIC」では配信されている曲の全てが対象で毎月一回フルで聴ける仕様になっている。スゲー)
公開されていたのは全7曲。
はっきりと言う。
最高すぎる
どの曲も普通にインスト曲として楽しめるものだった。
というよりトーク画面のBGMとして使っている方が豪華すぎるとさえ感じる。
なおさらこれを知らなかった自分の情報弱者ぶりに憤りさえ感じた。
ということで、今回はこのBGMのよさをメモ的な感じでまとめてみた。
感想
「喜」
これぞBGM
ギターのカッティングとファンキーなビートが高揚感を煽ってくる。
イントロで音が重なってくる感じがセッションしているようにも聴こえてワクワクする。
「怒」
徐々に感情的になるピアノ
荒々しいリバーブも加わり、ミュートから一気に激しいロックミュージックになる。
この曲はドラムの柏倉がまとめあげていて、尚且つ柏倉らしいプレイでテーマである「怒」を表現していた。
途中であれだけ無茶苦茶な演奏しといて、しっかりと曲に戻ってくるのはレベルが高すぎて笑うしかない。
「哀」
カントリーチックなアコースティックギターのメロディーをバックに、一音一音テーマである「哀しさ」や「寂しさ」を表現するピアノが何とも言えない。
最後、ピアノのみになった時の哀愁がたまらなく感情を揺さぶる。
どう考えてもこれをトークのBGMには設定したくない。
「お正月」
正直、個人的には「お正月」というテーマよりかはドラムの入り方にしろギターのエフェクトにしろ「南国」(ケツメイシ)の感じがしたが、「お正月」ならではの華やかさが表現されている。
川谷絵音の「お正月」は「ラジオ」というイメージらしく、ギターをラジオっぽい感じにしている。
「クリスマス」
ジャズっぽさやカントリーっぽさが出ていて少し寂し気な感じもするが、ずっと拍を取っている鈴の音が「クリスマス」を演出し子どものころに感じていたクリスマスのワクワク感が伝わってくる。
全楽器が最後フェードアウトしていくのにもかかわらず、鈴の音だけが鳴り続けていて余韻を楽しめる。
「誕生日」
てっきり「誕生日」なので明るい曲調かと思っていたのだが、アルペジオの暗い陰鬱としたメロディーで驚いた。
ただ終盤にかけて曲自体が盛り上がっていく様子が、さまざまある「誕生日」のストーリーを感じさせる。
THE NOVEMBERSの「バースデイ」のオマージュ(川谷絵音談)
「雨」
個人的には7曲中ぶっちぎりでこの曲が1番好み
と錯覚するぐらい、自然の雄大さを感じさせる壮大なメロディー。
3拍子で序盤から中盤まではピアノとキーボードを中心に曲を盛り上げて、終盤で一気に「土砂降り」のイメージを加えたシューゲイザーのきらびやかな楽曲へと羽ばたいていく。
この「雨」こそ「天気の子」そのものに感じた。
総括
そもそもこんな完成度の高い楽曲7曲を一晩で作り上げた川谷絵音は本当に「化け物」だ。
「化け物with化け物」
柏倉隆史(Dr)
toe、THE HIATUS、木村カエラなど数々のサポート
休日課長(Ba)
宗本康兵(Key)
ももクロのバンドマスターをはじめさまざまなアーティストの楽曲提供、編曲、サウンドプロデュース、サポート
木下 哲(Gt)
DADARAYなど数々のサポート
景山 奏(Gt)
Nabowa、ichikoro
それに加え、川谷絵音が持つイメージをすぐに共有できるアーティスト陣も「化け物」。
LINEはこんな凄い人たちを夜中に働かせるな!
とはいえ、そんなメンバーが集まって作ったBGM
インスト曲として最高な曲ばかりなので、ぜひ「LINE MUSIC」で聴いていただきたい。
(文:つちへん)