プロフィール
グループ名:BEYOOOOONDS
(読み:びよーんず)
BEYOOOOONDSはハロプロ研修生から選ばれたメンバーで結成されたユニット
CHICA#TETSU(チカ#テツ)
雨ノ森 川海(あめのもり かわうみ)
『ハロー!プロジェクト“ONLY YOU”オーディション』合格者によるユニット
SeasoningS(シーズニングス)
の3つのユニットで構成される
メンバー
所属ユニット:CHICA#TETSU (チカ#テツ)
- 一岡伶奈
- 島倉りか
- 西田汐里
- 江口紗耶
所属ユニット:雨ノ森 川海 (あめのもり かわうみ)(略称:RFRO)
- 高瀬くるみ
- 前田こころ
- 山﨑夢羽
- 岡村美波
- 清野桃々姫
所属ユニット:SeasoningS (シーズニングス)
- 平井美葉
- 小林萌花
- 里吉うたの
結成:2018年
所属事務所:アップフロントプロモーション
レーベル:zetima
トリプルA面シングル
ハロープロジェクトの12人組アイドルグループ・BEYOOOOONDSの2ndシングルから「激辛LOVE/Now Now Ningen/こんなハズジャナカッター!」の3曲のMVが公開された。
トリプルA面シングルとなっており、英国女性ボーカルグループToto Coeloの曲をスパイシーな恋愛ソングにアレンジした『激辛LOVE』、寸劇や早着替えなどの想像していたアイドル像と違ったパフォーマンスをする葛藤を自虐的に綴ったコミカルな『こんなハズジャナカッター!』といったインパクトのある曲が収録されている。
その中で、特に衝撃を受けたのは『Now Now Ningen』だ。
明るく刺さる
BEYOOOOONDS『Now Now Ningen』(BEYOOOOONDS[“Now, Now, Humans.”])(Promotion Edit)
レゲエ調のエレクトロダンスチューンで、サビではアルファベットの「N」を模した振り付けが特徴的な1曲。
冒頭からいきなり注意喚起で始まったり、2番のサビ終わりでは選挙演説のようなセリフパートがあるなんとも不思議な曲である。コントチックな演出が多くおちゃらけた楽曲にも聴こえるが、歌詞に注目して聴くとガラッと印象が変わる。
【New Normal=新たな常識】がテーマとなっているこの曲では、これまでの”当たり前”に触れながら新たな”当たり前”を創り上げていくよう提案している。
1番のAメロでは「地球平面説」や「風邪にはネギ」といった過去の常識や「満員電車」「残業」といった社会的に問題視されているつい最近までの常識について言及している。
なんと”常識”ってあっけない
BEYOOOOONDS『Now Now Ningen』より引用
世界的にコロナが蔓延し、全人類が”当たり前”が”当たり前”じゃなくなったことを痛感している。これまではそれが常識だとされていたものが通用しなくなる。
その常識に紛れて唄われるこのフレーズは時代の変化を的確に表していて、特に印象的だ。
1番では常識として認知されていた”当たり前”がテーマだったが、逆に2番では「友達とのかかわり方」や「人と人との繋がり」、「ご飯が美味しい」といった普段意識していない”当たり前”のことが並べられる。
未来の”常識”はうちら次第!
BEYOOOOONDS『Now Now Ningen』より引用
この気づきこそが本当に大切なことで、新たな常識にしていかなければいけないことなのだ。
サビでは同音異義語を用いた言葉遊びが見どころだ。
いい加減、適当という意味の「Na Na(なぁなぁ)」と、今という意味の「Now Now(ナウ ナウ)」
この2つを交互に組み合わせて、なぁなぁにしていた「これまでの反省」と今を生きる「これからの決意」が表現されている。
本当に児玉雨子は偉大な作詞家だとつくづく思う。
↓児玉雨子に関してはコチラもどうぞ
Now Now Ningen
ここまで深いメッセージが込められているとどうしても堅苦しい印象が生まれるが、『Now Now Ningen』ではそれが一切感じられない。
ポップな曲調も要因としてあるが、何よりも押しつけがましくない歌詞が一番の要因である。
昨年からコロナを絡めた楽曲はたくさん発表されてきたが、これほどコミカルに伝えられるのはBEYOOOOONDSしかいないだろう。
『Now Now Ningen』はおちゃらけた楽曲だが、時代の流れを的確に捉えた優しい応援ソングが”今の人間”に一番必要なのだ。
(文:つちへん)
【記事内での歌詞の引用】
『Now Now Ningen』
アーティスト:BEYOOOOONDS
作詞:児玉雨子
作曲・編曲:星部ショウ