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私立恵比寿中学『仮契約のシンデレラ』歌詞に出てくる2人の”おーじ様”とTikTokで流行した理由

 

仮契約のシンデレラ』MV・曲情報

 

9人編成.ver


私立恵比寿中学 『仮契約のシンデレラ(ショートバージョン)』

 

6人編成.ver


私立恵比寿中学 『仮契約のシンデレラ』Live ver.

 

仮契約のシンデレラ

仮契約のシンデレラ

  • provided courtesy of iTunes

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プロフィール

 

グループ名:私立恵比寿中学 (通称:エビ中)

個人名 (【】内は出席番号)

結成:2009年

所属事務所:スターダストプロモーション

キャッチコピー:永遠に中学生

↓詳しいプロフィールはコチラから

TikTokで話題!!"私立恵比寿中学"のプロフィールは?オススメ楽曲5選

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TikTokでバズり中

仮契約のシンデレラ』は私立恵比寿中学のメジャーデビュー曲だ。

2012年にDefSTAR Recordsから初回生産限定エー盤、初回生産限定ビー盤、サブカル盤(通常盤)の3形態で発売され、オリコンチャートではデイリー2位を獲得。

コールも確立されており、自身のライブを始めフェスやフリーライブなどの外部のイベントでもよくセットリストに含まれている。
私立恵比寿中学をデビューから支えている代表曲の1つである。

そのため私立恵比寿中学のファン、通称”エビ中ファミリー”はもれなく円周率が14桁まで言えるのだ。

2012年に発売した音源は9人編成だが、2016年に発売したベストアルバム「中卒」では『仮契約のシンデレラ(中卒ver.)』として8人編成で再録した音源が収録されている。

その楽曲が8年の時を経て、TikTokを中心に再注目されている。

@ebichu_official

#仮契約のシシンデレラ #ebichu #エビ中 #真山りか

♬ 仮契約のシンデレラ - 𝓜

仮契約のシンデレラ』はタイトルの通り「シンデレラが契約を取るため奮闘する」様子が描かれているのだが、TikTokでは歌詞中の”おーじ様”=”王子様”を自分の推しに見立てて紹介する構成になっている。 

始めは男性アイドルが中心だったが、現在は女性アイドルやアニメキャラクター、芸人と幅広い推し動画のBGMとして使われている。

@yuzuka1121

シンデレラ🛁

♬ 仮契約のシンデレラ - 𝓜

また、その音源にオリジナルで振り付けで踊る動画も多数上がっており、楽曲としての価値も非常に高まっている。

TikTokは短い時間の動画が好まれているため、『仮契約のシンデレラ』が倍速に加工されているのだが、そのリズムの速さが逆によりキャッチーを際立たせているため今回TikTokでバズったのだろう。 

 

2人の”おーじ様” 

では、倍速ではない本来の『仮契約のシンデレラ』はどうだろうか? 
ここからは『仮契約のシンデレラ』の歌詞の意味を考察・解釈していく。

先ほども少し触れたように、この楽曲は「シンデレラが契約を取るため奮闘する」様子が描かれている。これはメジャーデビューを果たしてからのファンの獲得や芸能界で仕事を取る大変さを想起させ、今までの、そしてこれからの私立恵比寿中学と重ね合わせているのだ。

童話の「シンデレラ」で描かれている煌びやかな世界とは違い、『仮契約のシンデレラ』では「シンデレラ」の物語と現実的な世界を上手く関連付けている。

Ahカボチャの馬車さえも
(自分の足でペダルをこいで動かすの)
Ahエコも大事ですが
(なにせ仮契約で予算がないんですわ)

私立恵比寿中学仮契約のシンデレラ』より引用

社畜の言い分である。

 

この曲は歌詞で驚かされたのは、”おーじ様”という表記だ。

「シンデレラ」がテーマの楽曲であれば”王子様”、ひらがな表記であったとしても”おうじ様”とするのが妥当だろう。しかし、あえて”王子様”とは断言しきれない”おーじ様”という表記にしている。一体なぜだろうか。

それはこの”おーじ様”が”王子様”でもあり”おじ様”でもあるからなのだ。

何度も紹介するように、この曲は「シンデレラが契約を取るため奮闘する」様子が描かれており、その姿がまだまだ仕事を取らなければならない私立恵比寿中学と重なっている。その仕事を取るために気に入ってもらわないといけない人物は誰だろうか?

そう、”おじ様”である。

お姫様になりたいけど
どうすればおーじ様 振り向いてくれるのかな?(ねぇねぇ)

私立恵比寿中学仮契約のシンデレラ』より引用

例えばこのパート。

”おーじ様”を”王子様”とした場合、ファンに向けてのメッセージになる。

既に応援している”王子様”へは「もっと応援してね」
まだ見ぬ”王子様”にとっては「いつか応援してね」

可愛らしい立派なアイドルソングだ。

しかし、”おーじ様”を”おじ様”とした場合、芸能関係者へのメッセージに変わる。

「デビューしました、よろしくお願いします」

アイドルソングから一転急に営業職みたいな雰囲気に変わる。

ガラスの靴 名前を書いて
ステージに脱ぎ捨ててこう!(ぃよぉぉぉぉ はいはいはいはい)

私立恵比寿中学仮契約のシンデレラ』より引用

名刺まで渡して完全に営業職だ。

この手を離さずいれたら どんなに幸せなんだろう
おーじ様の気持ちを知りたいなー…

私立恵比寿中学仮契約のシンデレラ』より引用

このパートもそうだ。

”王子様”に向けては「一生応援してね」となるが、”おじ様”に対しては「契約切らないでね」と半分脅しみたいなメッセージが感じられる。

芸能界や音楽業界で権力を持つ”おじ様”に気に入られなければいけない。

仮契約のシンデレラ』は一流のアイドルソングでありながら、一流の【媚びソング】なのだ。

 

まとめ

一見アイドルらしい可愛い曲調でありながらも、歌詞を見ると現実的な世界が広がっている。

夢と現実を同時に見させてくれる、不思議な楽曲。

このギャップが『仮契約のシンデレラ』のシンデレラの魅力なのだ。

(文:つちへん)

 

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