プロフィール
バンド名:PEEK
メンバー
- Yu Maeda(Gt)
- Taku Kanzaki(Gt)
- Yui Ichikawa(Ba)
- Kazuhiro Suzuki(Dr)
ジャンル:ギターポップ/イージーリスニング/ロック/ポストロック/ノージャンル
前置き
久しぶりに自分の好みにどストライクなバンドが現れた。
自分が昔から"新たなバンド発掘の場"としてよくお世話になっている(勝手に)「たぶんマスロックの名曲bot」というアカウントで知ったバンド。
【フォローしていただいたので知ったマスバンド】PEEK〔日本〕
— たぶんマスロックの名曲bot (@mathrock_chan) March 28, 2020
ぎりぎり新着MVです。https://t.co/nX0BrWvOIZ
『PEEK』
今回は『toe』や『LITE』『百景』などの「ポストロック好き」に是非ともこの『PEEK』を聴いてほしいので、紹介していこうと思う。
正統派ギターポストロック
とは言ったものの、そもそもこの『PEEK』についての情報が無さすぎる。
ホームページを見ても、特に細かい情報が載っているというわけでもなく、メンバーの名前とパート、インストゥルメンタルを主体とすることぐらいしか書いていない。
バンドの写真も載っているが顔も見えない。
公式ホームページ:https://peek-music.online/
"検索してもあまりヒットせず、ホームページも独特な雰囲気があってアバウトな情報しか載っていないため全然わからない。"
ポストロックやマスロック系のバンドは結構そういうところがある。
そういうところもポストロック・マスロック系の【隠れ家的】な要素があっていい部分でもあるんだけど...
ここからは音楽的な情報だけで紹介していく。
インストゥルメンタル
『PEEK』はプロフィールの欄にも書いているようにジャンルは様々だが、一言で表すと「ポストロック」
複雑なコードやフレーズが使用されるが明確な定義がない、説明がとにかくめんどくさいジャンルだ。
(日本で言えば『toe』『LITE』や残響系と呼ばれるアーティストがそれにあたる。)
『PEEK』は正統派のギターポストロックのインストゥルメンタルバンド
自分の好みにピッタリだった。
初めて聴いたときは感動すら覚えた。
Forget Me Not
このバンドの特徴としては【リズムギターとリードギターの役割がはっきりとしている】というところだろう。
この「Forget Me Not」でも、ギターのリズムから曲が始まりそこに乗っかるようにリードギター、ベース、ドラムが交わっていく。
リズム隊がしっかりとバンドとしての土台を支えることでギターの存在感を際立たせ、まとまりのあるサウンドに仕上がっている。
曲の構成も素晴らしい。
ゆったりとした落ち着いた入りから、後半一気に激しい演奏で盛り上げるギャップが心を揺さぶる。
しかも最後は少しテンポを変えて明るい曲調で締める。
ロードムービーのようなMVともピッタリで楽曲の雰囲気やイメージをはっきりとさせてくれている。
Mt.Blue
アルバム1曲目の「Mt.Blue」は曲の途中で4拍子→3拍子になるポストロックで一番気持ちいい仕組みを使っている。
プロフィールに書いてある「2本のギターがチル(ゆったり)なリズムに気持ちよく絡まる」がことごとく体現されている名曲だ。
Piccadilly Circus
「Piccadilly Circus」は1曲通して3拍子。
ドラムの複雑なフレーズがたまらない。
『PEEK』の1stアルバム「Afterworld」はYouTubeにて7曲全て試聴ができるのでぜひ聴いてほしい。
(というか1stアルバムでこんな完成度高いのはおかしい。異常)
気に入ればアルバムも900円で購入できるのでおすすめ。
(というかこんな完成度の高いアルバムが900円はおかしい。安すぎる)
各種サブスクリプションでも配信されているのでそちらで聴くのもいいかもしれない。
『toe』の系譜を受け継ぐバンド
『PEEK』というバンドの情報はあまりなかったが、spotifyにて日本のインスト曲ばかりを集めた作業用のプレイリストをまとめている。
そのプレイリストやツイッターでフォローしているアカウントを見ると
『toe』『LITE』『mouse on the keys』
などベテランのポストロックバンドをはじめ、
『SPECIAL OTHERS』『ADAM at』『fox capture plan』
など、ジャンルを問わず幅広くインストバンドから影響を受けたと推測できる。
個人的に初めて『PEEK』を聴いたときは『toe』に影響を受けている台湾のバンド『エレファントジム』の雰囲気に少し似ていると感じた。
やはり『toe』に強く影響を受けているのだろう。
さまざまなジャンルの要素を取り入れているインストゥルメンタルバンド『PEEK』
これからの活動に期待したい。
(文:つちへん)