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私立恵比寿中学『23回目のサマーナイト』の歌詞がよすぎてハズキルーペのCMみたいになった

プロフィール

 

 
 
 
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グループ名:私立恵比寿中学 (通称:エビ中)

個人名(【】内は出席番号)

結成:2009年

所属事務所:スターダストプロモーション

キャッチコピー:永遠に中学生

 

デートムービー

8月5日に私立恵比寿中学が自身のYouTubeチャンネルにて、新曲『23回目のサマーナイト』のMVビデオを公開した。

『23回目のサマーナイト』は、8月21日にデジタルリリース予定の「FAMIEN'20 e.p.」の1曲目に収録されており、作詞は「オメカシ・フィーバー」の歌詞も担当した児玉雨子、作曲は共作で猟平とめんまの2人が担当している。

 公開されたMVは、エビ中メンバーが発案のイメージ・デートムービーに仕上がっている。

結成11周年を迎え、ほとんどのメンバーが成人を迎えたエビ中の「大人」を感じさせるMVだ。

が、しかし

 

キュンキュンしすぎて曲が入ってこなーーい!!

 

 初見の人は必ずハズキルーペのCMぐらい叫んでしまっただろう。

とにかくメンバーと疑似恋愛をしている気分になれるし、それぞれのテーマもピッタリなので、正直曲を聴いている余裕が全くないくらいドキドキしてしまうのだ。

 10回ほど繰り返し見ているが、未だに曲に集中しようとしてもメンバーの横顔がチラついてしまい、いつの間にか全集中力が視力に持っていかれてしまう。

 

ただ『23回目のサマーナイト』の歌詞をしっかりと知れば、よりこのイメージ・デートムービーのキュンポイントが増えるのは知っているだろうか?

なので、今回はそういう人のために(自分も含め)歌詞に注目して、MVをより良く見てもらうため曲の良さを紹介していきたいと思う。

 

 ↓昨年のファミえんDVD

大人の恋

 まずは、肝心のMVを見てほしい。

 

youtu.be

 可愛すぎて直視できなーーい!!

 今回ばかりは運営も曲に集中できないと分かっていて、YouTubeの概要欄に歌詞を全文掲載している。

 それほど、運営も聴いてほしい曲だと思っているのだろう。

 


 

まずは、タイトル『23回目のサマーナイト』

 おそらく"23"という数字は中学1年生の12歳という数字と、エビ中結成11周年を足した数字だと考えられる。

23回目、つまり「23歳の夏の夜」をイメージして作られており、「永遠に中学生」がキャッチフレーズのエビ中にとっては少し背伸びした大人な恋愛に感じられる。

”大人の女性の恋愛”というより”大人になりかけの女性の恋愛

 

歌詞

『23回目のサマーナイト』

アーティスト名:私立恵比寿中学

作詞:児玉雨子
作曲:猟平・めんま

 

今年で 23回目のサマーナイト
もう今夜の素肌は冷めない
まだまだ帰れない
With you トウキョウ・サマーナイト
君が次は勇気出して!

「もぉ…このあと、どうすんの!?」

いつからだったのかな
この頃 ちょっと (ちょっと?!)
いい感じ やりとり
自惚れでしょうか

偶然合ってる好み
偶然空いてる この土曜日
妙に意識しちゃうよね

ドラマみたいなデート
ジオラマみたいなベイロード
いい感じな夜風
大人気の店

偶然恋人がいない
偶然空に咲いた花火
ロマンチック フルコース

でもね どうでもいい
欲しいのは これじゃない

今年で 23回目のサマーナイト
もう今夜の素肌は冷めない
まだまだ帰れない
With you トウキョウ・サマーナイト
君が次は勇気出して!

全然進まないテールライト
今夜は大渋滞
これじゃあ帰れない
っていう言い訳したら
君はどんな顔するんだろう

アイツらがどうのこうの…
あの子もそうそう…(え、ホント?)
中身ない会話で
時間を繋いで

わざとゆっくり歩いて
さらに「足が疲れた」とか言って
曖昧も楽しいけど

視線の行方まで
まわり道でじれったい

またとない 23回目のサマーナイト
もう真夏の夢なら醒めない
すべてを懸けなきゃ
優柔不断? ないない
わたし ここまで来た意味ない

たくさん散らばる夜景の
光の数くらい
言葉を浴びても
たった一瞬触れた
指先には勝てないかも

どこそこが綺麗とか
おいしいだとか
ほんとうはどうでもいい
今すぐ抱きしめて

「これ以上、わたしに言わせないで~!」

またとない 23回目のサマーナイト
もう真夏の夢なら醒めない
すべてを懸けなきゃ
キスくらい ちょうだい
ふたり ここまで来た意味ない

たくさん散らばる夜景の
光の数くらい
言葉を浴びても
たった一瞬触れた
指先には勝てないかも

 

 

この曲には大きなポイントが2つある。

 サビ前の本音

ドラマみたいなデート
ジオラマみたいなベイロード
いい感じな夜風
大人気の店

偶然恋人がいない
偶然空に咲いた花火
ロマンチック フルコース

私立恵比寿中学『23回目のサマーナイト』より引用

1番の歌詞では、いわゆる憧れのデートプランが書かれている。
MVのデートの様子ともリンクしており、まさにロマンチックがフルコースで登場してくる。

 

しかし、サビ前で思わず本音が漏れてしまう。

でもね どうでもいい
欲しいのは これじゃない

私立恵比寿中学『23回目のサマーナイト』より引用

「でもね」という逆説から始まり、これまでのデートプランを「どうでもいい」とまで言い切ってしまっている。

「欲しいのは これじゃない」

ロマンチックのフルコースが欲しいものではない。

では欲しいもの何か?

その正解は最後のサビ前にある

どこそこが綺麗とか
おいしいだとか
ほんとうはどうでもいい
今すぐ抱きしめて

私立恵比寿中学『23回目のサマーナイト』より引用

”あなた”が”欲しいもの”なのだ。

ここでも「どうでもいい」と言い切っているが、前後の文脈から考えるとその言葉の裏には「あなたといれば何でもいい」という意味も含まれている。

そしてセリフ

「これ以上、わたしに言わせないで~!」

私立恵比寿中学『23回目のサマーナイト』より引用

幸せすぎて現実を見たくなーーい!!

 

 

語尾の「ない」に隠された願望

 『23回目のサマーナイト』の歌詞を見ていて、語尾が「ない」で終わるのが多いと感じた。

今年で 23回目のサマーナイト
もう今夜の素肌は冷めない
まだまだ帰れない
With you トウキョウ・サマーナイト
君が次は勇気出して!

私立恵比寿中学『23回目のサマーナイト』より引用

 例えばど頭のサビではいきなり2回も「ない」が出てくる。

他にも2番のサビでも同じことが言える。

またとない 23回目のサマーナイト
もう真夏の夢なら醒めない
すべてを懸けなきゃ
優柔不断? ないない
わたし ここまで来た意味ない

私立恵比寿中学『23回目のサマーナイト』より引用

 この曲は女性側の主観性が強い曲で、「ない」は単純に状況説明として聞こえ、何の違和感も感じない。

 しかし、この否定の意味がある「ない」の前には、見えない願望が隠されているように感じた。

 

今夜の素肌は冷めたくない

 まだまだ帰りたくない

真夏の夢なら醒めてほしくない

 

勇気が出ない男性に対してハッキリとは言わないものの、「こうしてほしい」と求めている。

視線の行方まで
まわり道でじれったい

私立恵比寿中学『23回目のサマーナイト』より引用

2番のサビ前

「まで」ということは、「それ以外もじれったい」という意味が含まれている。

そんなじれったい男性に対し、最後にハッキリと求める場面が2回だけある。

今すぐ抱きしめて

私立恵比寿中学『23回目のサマーナイト』より引用

 

キスくらい ちょうだい

私立恵比寿中学『23回目のサマーナイト』より引用

尊すぎて逆らえなーーい!!

今までは隠してきたが、とうとう爆発して願望を隠した回り道の表現ではなくストレートに思いをぶつけている。

あえて序盤は願望を見せないようにすることで、後半の表現にインパクトが生まれるのだ。

 

女性が聴けばより深い共感を生み感情移入がしやすくなる『共感ソング

男性が聴けば恋を後押しされるような『応援ソング

この両面を1曲にまとめる児玉雨子、天才じゃないか?

23回目のサマーナイト

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 まとめ

もちろん、今回紹介した部分以外にもオススメしたい歌詞がある。上手くまとまりきらなかったが、それぐらい魅力が詰まった楽曲なっている。

ぜひ『23回目のサマーナイト』のMVを繰り返し見ながら、自分で新たな魅力を探ってほしい。

最高すぎて頭から離れなーーい!!

 

(文:つちへん)

 

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【記事内での歌詞の引用】

 

タイトル:23回目のサマーナイト

 

アーティスト名:私立恵比寿中学

作詞:児玉雨子

作曲:猟平・めんま

編曲:ヒロイズム・U-KIRIN

 

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